れいんぼーわーるど

□好き、愛してる。
1ページ/5ページ






目の前にいる者は、本当に自分と同じ男なのだろうか──…。


しなやかに揺れる長い髪。
大きな漆黒の瞳。
雪の様に白く透き通る肌。
血の様に赤い唇。


そして


淫佚に浸るその身体。


────────────









「サークラッ あがったよー」




「はーい…」





寝室に居てくつろいでた俺は、風呂場から聞こえたハイドの声に身体を起こした。





「タオル…どこだったけ」





手当たり次第にタオルを探すが見つからない。

すると、寝室のドアが勢いよく開いた。





「なっなんで裸なんだよ!?」




「サクラがタオル持ってきてくれへんからやっ」





ちょ、待て。


今ハイドは風呂あがりな訳で…
髪は濡れて滴が滴り、シャンプーの匂いがしている…。
おまけに真っ裸だ。





「いいから服着ろ。目のやり場に困るわ」




「はぁい。……あ、丁度ええのあったわ」





するとハイドは何を考えたのか、タオルを探す為に開けておいた たんすから俺のシャツを取りだし、着始めた。





次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ