がくはいわーるど
□spiteful
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「…え」
しばらくすると、下腹部を疼く熱に襲われた。
肌はしっとりと湿り気を帯びて、着衣をしていることすら鬱陶しく感じる。
「あっつい……」
衣服を脱いでも、いっこうに身体は冷めない。
それどころか、下腹部を疼く熱は強まり、まるで欲情している様。
下肢を見ると、痛いほどにそそりたつ自身。
「ん…は、ぁ」
急にガクトに抱かれている時のことを思いだし、自慰行為に走る。
いつも彼がやってのける様な優しい愛撫では足りない。
激しく、自身の身体を触り続けた。
「あ、ぁ…がっ、ちゃ…」
胸の飾りを爪で引っ掻きながら、昂る欲望を上下に扱きあげる。
蜜を垂らすそれを扱く度、くちゅくちゅと卑猥な水音がハイドの鼓膜を犯した。
「は、あぁん…ッ、あ」
速度をあげ、まさに絶頂を迎えようとしたその時──。
無機質な音をあげ部屋のドアが開かれた。