白哉長編
□冩眞の人
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『全部終わったぜ!早速俺と勝負だ!』
『あたしも本気で戦いたいところだけど…白哉に挑む前に体力は温存するべきだよ。
卍解の感触がわかったら、すぐ中断して。あたしも卍解でいくよ!』
元気と自信に満ち溢れた笑顔を恋次に向ける。
その眩しさに恋次の心には、一瞬悔しい思いがよぎった。
この女(ひと)があの人の物じゃなければ…
そんな思いをしたなんて想像すらしていないいろりは、紅焔を二本取りだし、目を閉じた。
(白哉。あたしは今から、貴方へ挑む人の手伝いをする。
友達として、兄として…何よりお嫁さんとして信じてるよ。白哉は負けないってね。
信じてるから協力するの。でも、この人が頑張ったってことだけでも認めてあげてね)
『卍解…火神炎舞・紅焔!』
その卍解に、恋次は目をひんむいた。