白哉長編

□妖精
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夜一に渡された装束は、体格も同じようなものなので問題無しと思われた。



が、


『そうか、あの頃は儂のほうがおさなかったのじゃった!』



動きが不便になりそうな気がする。
少し小さいサイズだからだ。



『仕方ないの、すぐにおぬしを戦わせるわけには行かぬようじゃ』





『え。』



申し訳なさそうな表情を一瞬見せる夜一だが、突然思いついたように手を打つ。


『二番隊の隊舎倉庫ならば数枚手に入るかもしれん!』



『……それでしたらいあたし一人で十分です、よ?』

『儂はあの建物の構造も間取りも完璧じゃからな。
おぬしには儂が盗みに入っている間、他にやってもらいたいことがある。』













いろりは、眉を少し動かした。


『あたしがやるのですか?というより…やれるのですか?』

夜一は何も言わず、ただ自信ありげに頷いた。
が、いろりはますます不安そうな顔をするだけだった。
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