白哉長編
□過去と未来
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そこに、一護の悲鳴が聞こえた。
苦笑しながらいろりは声の主の部屋へ足を運んだ。
『おはようございます、テッサイさま。
あまり彼をビックリさせると傷が開きます。』
店の奥の間に現れたのは、一護のクラスメイトで正体不明の死神という共通点を持つ、空座第一高一年生内で屈指の美少女の八ノ宮いろりその人だった。
『む、申し訳ない。』
『てかお前どうしてここ…そっか。いろりの家ってここだったっけ。』
『良かった。忘れてないみたいですね、喜助さま。』
『下駄帽子?』
『隠れてないで出てきては?喜助さま。』
下駄帽子は、いろりの3m程後方の押し入れに入っていた。
どうやって入っていた?
『とうっ!やっぱりいろりサンには敵わないッス。』
『あたしに言いたいのはそれだけではないのでしょう?
席、ちゃんと外しますから。』
そして、10日間の殺し合いも取り合い、その日の妙な午前は終わりである。