立海
□初もうで(甘)
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ピンポ〜〜ン
家のチャイムがなって、私は即玄関のドアを開ける。
ドアの向こうに立っているのは・・・赤也。
今日私と赤也は、初もうでに行く約束をしていた。
目の前の赤也は完ぺきに息を切らしていて
私の顔を見るなり、パンッと両手を合わせた。
「先輩、遅くなってすんませんっ!」
そして、すまなそうに眉根を寄せる赤也。
まぁ・・・15分遅刻してるしね。
「まったく・・・フツー遅れる?こういう日に・・・」
軽くからかってみれば、赤也はまた「すんませんっ」と言って、本当に申し訳なさそうな顔をする。
ったく、かわいいんだから・・・
でも、ちょっと本音も入ってたり。
だってそうじゃない?
仮にも彼女との初もうで。
私は前日何回も目覚ましチェックして、絶対寝坊しないようにって気をつけてた。
それに比べて赤也は・・・
まぁ、そーゆーのも赤也なんだけどね。
いいんだ、かわいいから許す!
「んじゃ名前先輩、行きましょう?」
「うん♪」
私と赤也は、歩き出す。