立海

□涼しい場所(ほのぼの)
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 暑い!!!!












 暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い











「微温いわ〜〜〜〜〜!!!」


「ぬるいのぉ!?」






 夏。





 暑いなーって思ってたら、真田に一喝された。

 こんなに暑いのに“ぬるい”のか!?





 思わず聞き返した。



 と同時に、疑問に思う。













「あれ、暑いって声に出てた!?」

「あぁ、しっかりとな」

「うっそー」











 心の中で言ってたつもりだったのに。

 びっくりだな。













「にしても、真田の体感温度はどうなっちゃったのかな?」



 ふふ、なんて笑いながら、幸村が言う。

 ちなみにここ、in3−B。



 もとは私、ブンちゃん、仁王のクラスだけど・・・

 なぜかみんな入りびたっている。

















「なっ、ぬ、微温いとはそういった意味合いではない!これはだな・・・」

「あーもういいぜぃ、長くなりそうだし」

「うん、そうだね」





 ブンちゃんがそう言って、極上の笑顔で幸村も賛同する。

 うっ、と黙る真田。























 ドンマイ。
























「にしても、すげー連呼だったよな、“暑い暑い暑い暑い”」












 ブンちゃんが、薄ら笑いを浮かべながら顔をこっちに向けてきた。












「だってしょうがないじゃん、暑いんだもん」

「んじゃぁさ、仁王んトコ行けば?」

「仁王?」

「そーそー」

「あぁ!」
























 それで、ピンと来た。













 仁王雅治。






 別名“涼しい場所探しの名人”
























 仁王本人が暑いのが嫌いのようで。




 仁王がいる所は、いつも涼しい。























 つまり、涼しくなりたければ・・・

 仁王を見つければいい!ってな訳で。




















「んじゃぁ私、仁王探してくる!」

「“見つかれば”だけどな」

「大丈夫だってば!」




























「行ってきまーす!」


















 皆に元気に手を振って、私は仁王探しの旅に出た。
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