立海
□涼しい場所(ほのぼの)
1ページ/2ページ
暑い!!!!
暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い
「微温いわ〜〜〜〜〜!!!」
「ぬるいのぉ!?」
夏。
暑いなーって思ってたら、真田に一喝された。
こんなに暑いのに“ぬるい”のか!?
思わず聞き返した。
と同時に、疑問に思う。
「あれ、暑いって声に出てた!?」
「あぁ、しっかりとな」
「うっそー」
心の中で言ってたつもりだったのに。
びっくりだな。
「にしても、真田の体感温度はどうなっちゃったのかな?」
ふふ、なんて笑いながら、幸村が言う。
ちなみにここ、in3−B。
もとは私、ブンちゃん、仁王のクラスだけど・・・
なぜかみんな入りびたっている。
「なっ、ぬ、微温いとはそういった意味合いではない!これはだな・・・」
「あーもういいぜぃ、長くなりそうだし」
「うん、そうだね」
ブンちゃんがそう言って、極上の笑顔で幸村も賛同する。
うっ、と黙る真田。
ドンマイ。
「にしても、すげー連呼だったよな、“暑い暑い暑い暑い”」
ブンちゃんが、薄ら笑いを浮かべながら顔をこっちに向けてきた。
「だってしょうがないじゃん、暑いんだもん」
「んじゃぁさ、仁王んトコ行けば?」
「仁王?」
「そーそー」
「あぁ!」
それで、ピンと来た。
仁王雅治。
別名“涼しい場所探しの名人”
仁王本人が暑いのが嫌いのようで。
仁王がいる所は、いつも涼しい。
つまり、涼しくなりたければ・・・
仁王を見つければいい!ってな訳で。
「んじゃぁ私、仁王探してくる!」
「“見つかれば”だけどな」
「大丈夫だってば!」
「行ってきまーす!」
皆に元気に手を振って、私は仁王探しの旅に出た。