立海
□ちっちゃな科学者(ほのぼの)
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「柳〜!!」
吹奏楽部の活動が終わって帰ろうとすると、ちょうど男子テニス部も終わったみたい。
眼前に、柳の姿が見えた。
名前を呼んで、私は走って行って、柳の横に並ぶ。
「なんだ、名字か」
柳とは生徒会が一緒。
それが理由で、クラスは違うけどずいぶん仲良くなった。
そしてその流れで、男子テニス部の皆とも。
「なんだ〜名前じゃん!」
「名前先輩!どーもっス!」
「ブンちゃん、赤也!部活お疲れ様!他のみんなも!」
こうやって吹奏楽部とテニス部の終わる時間が合う時は、みんなと帰るようにしている。
みんなと帰ると、すごく楽しい。
にぎやかで、明るくて――――
だから、男子テニス部のみんなが大好きなんだ!
しばらくすると分かれ道で、私と柳だけになる。
2人になってから、私は早速口を開いた。
「ねぇ、柳、聞いて聞いて!」
「何だ?」
「今日理科でね!先生が言ってた!本当はこの世界は、27次元もあるんだって!!
でも今実在するのは3次元で、残りの24次元は、原子の中に隠れてるんだよ!!すごくない!?」
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