立海
□夕焼け(ほのぼの)
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「どう、天才的?」
「あーっ、もう!先輩さっきからズルイっスよ!」
「取れねー赤也が悪ぃの!」
「くっそ、もう一球!」
「取れるモンなら取ってみやがれ!」
「来いっ」
・・・アレだ。
やっぱ根っからテニスは好きみたいで。
いざ始めると、止まんなくなる。
風が強くていつもみてぇに上手いコントロールは出来ないけど、
夢中になって赤也と打ち合ってた。
そしたら・・・
「お前らぁ!!!」
「うっげ」
いきなり、真田にどやされた。
何時だと思ってる、たるんだる!さっさと帰らんかー!!!
・・・うっせーな。
横目で赤也見たら、真田が後ろ向いた瞬間にすげー顔でベロベロバーしてて。
思わず吹き出しそうになった。
真田が振り向きでもしたらどうすんだっつの。
・・・もーちょい打ちたかったのになー。
「んじゃ、帰っか、赤也」
「そうっスね」
まぁいっか。
ラケットを閉まってテニスバッグを担いで、コートを後にした。
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