立海
□夜と勉強と携帯と君と…(ほのぼの)
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何事かと思って受信ボックスを開けば、
《起きてる?》
なんて短い文面。
《起きてるよー。只今数学の問題集やってます!
明日提出なのにちょっと大変<(_ _)> あと1時間くらいはやってると思うよ♪》
そう打ったら、あっという間に返事が返って来た。
《なーるほど、道理で電気ついてるわけだ》
「えっ!?」
思わず声に出してしまった。
道理でって・・・
《何!?今家の前でも通ったの!?》
《まぁね。というか、今いるぜー》
「えぇ!?」
今度は、少し大きめの声が出てしまった。
今って・・・えぇ!?
シャッ
嘘だろうと思いながら、カーテンを開けてみた。
そしたら・・・
「ブン、太・・・」
カーテンの向こう。
家の前の道路には、ブン太の姿があって。
私の方を見ると、ブン太は笑って手を振った。
釣られて私も、思わず手を振ってしまう。
時計を見ると・・・11時少し過ぎ。
こんな遅い時間に、友達に会ったのなんて初めてだった。
ブン太によると、今日はたまたま部活が長引いたんだとか。
その勢いで後輩の切原くんとかと話して、こんな時間になったらしい。
で、帰り道に私の家の前を通ったら、電気がついてて疑問に思ったそう。
・・・まぁ、普段10時くらいには寝てるからね、私。
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