短編 -other-

□あの夏(白石/ほのぼの)
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「名前・・・急だけど、大阪への転勤が決まったわ」

「えっ・・・」

「来週よ。名前は、“四天宝寺中”って所に通うことになるからね。
 今週中に、友達にはあいさつしておいてね」

「うそ・・・」












 よく晴れた、夏。







 母の口から飛び出した言葉、“転校”―――――・・・










 それを聞いた時、ものすごくショックだった。

 15年間暮らしてきた町。




 それなりに仲のいい友達もいた。

 なにより、ここが好きだった。






 転勤になったお父さんを恨んだ。

 けど・・・なってしまったものは仕方がない。もう変えることはできない。






 私は別れのあいさつもそぞろに、東京から、四天宝寺中学校に転校した。





































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