短編 -other-

□本気(白石/ほのぼの/「あの夏」の続き)
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「名前〜〜」


 朝、私が学校へ行くと、美里が真っ先に走り寄って来た。
















 あの夏・・・



 私は東京から、この大阪へと引っ越してきた。



 最初はこの空気に馴染めずに

 美里と喧嘩したり、帰りたい・・・なんて思うこともあった。











 だけど考え直して、美里とも仲直りして。


 その後は、今までよりも、さらに仲良くなった私たち。

 今では“親友”と呼べるような仲になっていた。
















「おはよう、美里」

「おはよ。なぁ名前、明日、空いとる?」

「明日って、日曜日だよね?うん、特に用はないけど?」

「よっしゃー!なら、一緒にテニス部の試合、見に行かへん?」

「え、テニス部の試合!?」

「せや!明日、うちら四天宝寺のテニス部、銀華中って所と練習試合するらしいで!」

「へー、そうなんだ〜」

「うちとしては、応援したいんや!銀華中て名前よく知らへんけど、どーやら関東の方らしいで?」

「そっ、そんなに遠くからくるの!?」

「今回の練習試合、いつもより大規模っちゅー話や!どう、見に行かへん?」

「うーん・・・じゃぁ、行ってみよう・・・かな?」

「おしっ!んじゃあな・・・」







 私が“行く”というと、美里は喜んで、集合場所やら持ち物などの説明を始めた。







 テニスは好きだ。







 前に通ってた学校でも、友達と一緒にテニス部の練習試合、見に行ってたしね。

 それに、美里と一緒だから、楽しいかな〜?なんて。





 約束をした後

 私も美里同様明日が待ち遠しかった。


























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