短編 -other-
□君だけにある輝き(白石/ほのぼの)
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「おはようさん」
「あ、おはよ!」
―――― 朝。
登校中後ろからポン、と肩を叩かれて
後ろを向けば、白石が笑いながら立っていた。
クラスメイトであり、
(恥ずかしながら)彼氏でもある白石。
白石の顔を見た途端、急上昇するテンション。
「今日早いな」
「うん。委員会あるからさ。白石は今日も朝練でしょ?」
「せやでー」
「頑張ってね。応援してる」
「おおきに。名前に応援してもらえるんやったらいくらでも頑張れるわ」
「ふふっ、大げさだってば」
「嘘やないで?」
「・・・ありがと」
そうこうしているうちに校門に着いて
テニスコートへ向かう白石と、教室へ向う私はそこで別れた。
朝の、ほんの数分の会話。
だけどそれだけで、すごく嬉しくなる。
白石のパワーはすごいなぁ・・・なんて思いながら
私は教室に足を進めた。
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