妄想小説 短編 2
□Hush…!
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南野くんの秘密を知ってしまった。
放課後、忘れ物をして教室に戻った。
もう日が落ち始めていて、西陽で真っ赤に染まる教室の隅に立っていた南野くん。
いつもにこにこしていて、女子に人気のある南野くんが。
とても。
とても怖い顔をしていて。
ゆっくり振り返った南野くんは。
違う顔が重なって見えた。
まるで。
狐のような。
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