しゃべりば

□幽白と私
2ページ/14ページ

1. 蔵馬との出会い

遡ること二十数年…。
父親が買ってきた漫画のなかに、幽遊白書なるものを発見。
思えば父親の漫画好きは結構なもので、シュート!やハゲしいな桜井くんなど、様々な漫画と出会わせてくれました。
おかげで漫画好きに育った私は、まんまと幽白にはまったのです。
当時は「霊丸出せる気がする」と思うくらい純粋?に幽白が好きでした。

あの人物が出てくるまでは。

そう。
蔵馬です。

とは言え、まだ小学生な私ははっきりと萌え!!という感情ではなく。
「あー…王子様みたいだわ」
なんて思ってました。

実は私の好きなタイプは「王子様みたいな人」「白タイツとカボチャパンツが似合う人」だったのです。
今も(笑)

だから必然的に「蔵馬はかっこいいなあ」と思っていました。

当時は父親が買ってきたので、確か4巻までしかなかったと思います。
ある日、その続きを父親が買ってきた日。
私は初めて2次元に恋をするということを知りました。


「風車の弥七か、俺は」

このセリフとともに投げられた一輪のバラ。

まさに。
ずっきゅんとはまってしまったのです。
当時、祖父母が家にいたせいか、水戸黄門が大好きな私。
好きなのは格さんと弥七。
はまるに決まってるじゃないですか。

この気持ちをとにかくどうにかしたくて、2つ上の姉に。
「あたし蔵馬好きだわ〜」
と打ち明けてみました。


「あたしは飛影のが好きだわ」


姉とはいつもいつも合わないんです。
ママレードボーイでは私は銀太派で姉は遊派。
天ないではタキガワマン派と晃派。
光GENIでは大沢くん派とかーくん派。

そんなこんなで、上手いことばらけるので話してるうちにお互いの恋愛相談でもしてるんか?という感じに。

姉は漫画は漫画として話していたと思いますが。
私は完全にリアルな恋愛相談みたいになってました。

「蔵馬が夢に出てきたらいいのに」

と言った私のためには、漫画を枕の下に入れてくれたりしてくれました。
優しい姉だ。

そんな痛々しい出会いでした。
この痛々しさは、年々ひどくなっていくのですが、それはまた別のお話で。


ちなみに、現在。
姉は当時の私の痛々しさを一切話題にしません。
本当に優しい姉です。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ