妄想小説 長編(完結)

□決闘!地獄団地
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放課後。

「和ちゃん!幽助!桐島達が!!」


痛む体を耐えながら、二人を呼びに行った。
痛がる二人を連れて校舎裏に向かう。


「お前ら!」

桐島達が両手を括られ、ぼこぼこにされていた。

私に知らせてきた一年が、青い顔で声をかけてくる。

「今日の4時に地獄団地跡に来いって…。来ないと次は僕たちをやるって…」


和ちゃんと幽助の顔色が変わった。


「くっそぉ!やってやんぜ!!」


「地獄団地跡なら一時間あれば着く!!」


「んだよ!呼び出すくらいなら、ちゃんと迎えにこいっつーの!」


本当に年寄りのように痛む体を引きずって、何とか地獄団地跡に向かった。








団地跡に着くと、淵中の奴らがかなり大勢集まっている。

一時間かけて来た私達は立ってるのもやっとの状態だった。

「ち、調子はどうだ?」

「ダメ。立ってるだけで精一杯…」

「体さえまともならあんな数屁でもねえのによー」





「おいてめえら!闇討ちしておいて呼び出すたあいい根性してんじゃねえか!」

淵中の奴らが叫んでいる。

「呼び出したのはそっちだろうが!」

「三人やりやがって!!」


「あー?何言ってんだ?」

なんか奴らと噛み合ってない。
偽者がややこしくしてやがるな…。


「香!あんた人の男盗ってよく平気な顔して来れたね!ぼこぼこにした後にマワしてやっから覚悟しな!」


「あんたのキモい男なんて誰が盗るかっつーの!頼まれたってやなこった!!」

啖呵は切れるけど、本当にヤバイ。
貞操だけは死守せねば。




淵中の奴らが一斉に向かってきた。



くっそぉ〜…
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