薄桜鬼・妄想小説 long story

□永倉新八 【想い人〜再会〜】
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どれくらい、そうしていただろうか…



ようやく少し落ち着いたのか、俺の胸に押しつけていた顔を少し離し、俺を見上げる


真っ赤になった目から、また涙が零れおちる



「…ったく、泣き虫だなぁ」



「だ…って…もう…会えないと…思ってたから…」



「…ごめんな」



そう言って、結花の頭を優しくなでてやる



「…新八さんは悪くないじゃないですか…。私が勝手に居なくなって…」



「いや…俺がもっとちゃんとしっかりしてれば、こんなことにはなんなかったんだ」




そして、俺は今までの自分の気持ちを、一つずつ、結花に伝えた



最初に結花に会った時の印象…


咲紀への気持ち…


自分の気持ちの変化…


結花を抱いた、あの日のこと…



結花は俺の目を見つめたまま、最後まで静かに聞いてくれた



最後まで話し終えると、少しの沈黙の後、結花が口を開いた



「…私たち、ずっとすれ違ってきたんですね。私も、ちゃんと自分の気持ちを新八さんに伝えればよかったって、ずっと後悔してました。怖がらないで、きちんと向き合って、素直に…。自分から姿を消したのに、新八さんへの想いは消えるどころか、日に日に増すばかりで…会いたくて、会いたくて…」



結花の手が、そっと俺の頬に触れる



そして、真っ赤な目をしたまま、少しぎこちない笑みを浮かべ




「…見つけてくれて…ありがとう…・・」




そう言って、俺の唇にそっと自分の唇を重ねた








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