恋愛上等イケメン学園・妄想小説
□冴島由紀 【誤想】
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そのまま結花の唇に、ゆっくりと唇を重ね、上唇を食んだ時に開く僅かな隙間から、舌を滑り込ませた
唇を重ねたまま、そっと瞳をあけると、伏し目がちに薄く開いた結花の瞳が哀しげに揺らめくのが映り、そのままそっと唇を離した
「…なんつー目してんだ、お前は」
「……」
「…そんなに俺が嫌いか?」
俺のその言葉に反応したのか、結花がゆっくりと席を立ち、そして、俺の目の前まで来ると、今度は結花の方から唇を重ねてきた
一通り絡ませた後、チュッ、というリップ音を響かせ唇を離し、そしてまたキスをしてくるかのような距離で
「…あんたなんか、大っ嫌い」
そう呟くと、体重を掛けるように俺の体を壁に押し付け、さっきよりも激しく唇を重ねてきた
言ってることとやってることが全然違うじゃねぇか…
そう思うも、どこか釈然としない違和感が俺を支配していく
俺の胸元を乱し、冷たい手が侵入してくる
そして、カチャカチャと響くベルトを外す音…
無理矢理結花から唇を離すも、その唇が俺の首筋をなぞっていく
「おい、何ヤケになってんだ?」
「…だって、こうして欲しいんでしょ?」
「あぁ?」
全然話がかみ合わないままに、結花の手が俺のズボンの中に入ってくる
「っ・・!おま…ッ・・」
俺のモノを包み込むその冷たい手が、あっという間に熱を持ち、そして、少しずつ下がっていく唇…
「…お前・・何してるかわかってんのか・・?」
「…あんたこそ、これが目的でここに来たんでしょ?…彼女がいるくせに、人を遊びで抱くなんて」
「・・・・・・」
…今こいつ、なんつった?
俺に、彼女がいる、だぁ〜!?
「お、おいっ!!テメェ〜、何勘違、い…ッ・・!」
ジュル・・という音が静寂した保健室に響き渡る
俺の前に膝まづくようにして、取り出したソレを口に含む結花は、今にも泣きそうな顔をしていた
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