恋愛上等イケメン学園・妄想小説

□冴島由紀 【only yours】
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「え!?明日冴島先生の誕生日なんですかっ!?」




梅咲「そうよ〜。だから、御馳走でも作ってお祝いしてあげようと思ったんだけど…」




…知らなかった…




冴島先生に想いが通じて、そ、そういう関係にも…なったのに…




私、好きな人の誕生日も知らなかったなんて…




佑「おっ!!じゃあ明日は御馳走なのかっ!!やっりー!!」




亮二「いいじゃねぇか、梅!!ハンバーグは絶対だからな!!」




晃「それって亮が食べたいだけでしょ?一応由紀ちゃんの誕生パーティーなんだから由紀ちゃんの好きなもの出さないと」




啓一郎「だったら、プレゼントとかも用意しとかなきゃならないんじゃねぇか?」




零「あいつが喜ぶようなものなんて、この世にある気がしないがな…」




みんなが勝手にあーだこーだ言い合っていると、梅さんがその喧騒を遮った




梅咲「ちょっと待ちなさい、あんたたち!!人の話は最後まで聞きなさい!!」




その言葉にあれだけ騒がしかったその場が一瞬にして水を打ったように静まり返った




梅咲「明日、誕生日パーティーをしてあげようと思って連絡したんだけど、あっさりフラれちゃったのよ、由紀ちゃんに」




「え?」




亮二「なんだよそれ!由紀のやつ、せっかく祝ってやろうと思ったのによ!!」




佑「うおぉぉ〜!!俺の御馳走がぁぁ〜!!」




啓一郎「お前らはメシのことしかないだろう」




冴島先生、明日何か予定が入ってるの?




仕事?それとも…




晃「由紀ちゃん、明日誰かとデートなのかな?」




「っ!」




その言葉に体がこわばる




最悪な状況が頭を駆け巡っていく




もしデートだとしたら…相手は確実に私ではない…




だって、誘われてないし…




零「あいつに女がいるとは思えないが…」




梅咲「あら、でもああ見えて由紀ちゃん、結構モテるのよ。あとで問い詰めてみようかしらね?」




梅さんが楽しそうにキッチンへと戻っていき、他のみんなはそれぞれ談笑しながら晩御飯を再開し始める中、私の胸中は悶々とするばかりだった




そんな想いを引きずったまま部屋へと戻りそのままベッドへと倒れこむ




冴島先生の誕生日を知らなかったこと…そして、先生は明日、予定があるということ…




私…本当に先生の事、何にも知らないんだな…




こういう時に改めて実感する




誕生日プレゼントに何をあげたら喜ぶのか…先生が何を好きなのか…全く頭をかすりもしない…





…冴島先生…






そんなことを考えながら、いつの間にか私の瞳は閉じていった









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