ラッキードッグ1・妄想小説
□ベルナルド 【Sink and crowd】
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「お疲れ様、ベルナルド」
「ん?…あ、○○じゃないか!来てくれたのかい?my sweet honey」
そう言って、ベルナルドの肩に置いた私の手をそっと引き寄せ、軽くキスをする
ここはCR:5本部のベルナルドの仕事部屋
ここ1週間ほど、仕事が忙しいみたいでずっとここに缶詰め状態…
そんなベルナルドの体が心配で、ジャンに許しを得て、ベルナルドの様子を見に来たのだ
…ていうか、私が会いたかっただけ、っていうのもあるんだけどね
「あたしが部屋に入ってきたの、気付かなかったでしょ?」
「ハハッ、いや〜面目ない。ずっとこいつらと一緒にいたもんだから、人の気配を感じるのが鈍くなってしまったようだ」
そう言って、やれやれといった顔で目の前の機会たちにため息を吐く
無数の機械に繋がれている電話線のようなものが、蜘蛛の巣の様に何十本と張り巡らされている
それを自由に操り、扱えるのはベルナルドだけ…
代わりは誰にも出来ないから、大きな仕事が入ると、しぱらくここから出ることが出来なくなってしまうのだ
「忙しいのはわかるけど…ちゃんと休みもとらないとダメだよ?」
「あぁ、そうだな…、○○の言うとおりだ。ちょうどりょうも来てくれた事だし、少しだけ休憩でもするとしようか」
そう言って、ベルナルドは椅子から立ち上がると、う〜ん、と背伸びをした
そんなベルナルドを横目に微笑みながら、私はコーヒーを淹れる
「はい、どうぞ」
機械たちと少し離れた所にあるソファに腰を下ろし、その前の机にコーヒーを二つ置く
その後を、ベルナルドも習って私の隣に座り、視線を交わしながらコーヒーを一口啜った
「やっぱり、○○の淹れてくれたコーヒーは格別だな。誰が淹れてくれたのよりも、美味しいよ」
「また、大袈裟なことばっかり…。だって、普通のインスタントコーヒーよ?誰が淹れたって同じじゃない」
「大袈裟なんかじゃないさ。だってこのコーヒーには、○○の愛がこもってるからね?」
ウインクしながらそう言って笑うベルナルドが、私の肩を抱き、そっと引き寄せた
「久々だな。こうして君を感じるのは。君の香りも温もりも、今の俺にとっては全てが安らげるものだよ」
「…うん、私も…ずっとベルナルドに触れたかった…」
「すまないな、寂しい思いをさせてしまって…」
私の髪の毛に顔を埋めながら囁く、ベルナルドの優しい声が響いてくる
そんな声を聞いていたら…もっとベルナルドに触れていたくなるじゃない…
「…ねぇ、ベルナルド…。肩揉んであげよっか?」
「ん?あぁ、まぁ、確かにずっと座りっ放しで機会をいじっていたから、確かに肩は凝ってる気がするけど…いいのかい?」
それに返答するかのように、私はするりとベルナルドの太股に向かい合わせに座る様にして跨った
「…この状態でマッサージ?普通、後ろからやるんじゃないのかい?」
なんとなく状況を察したかのように、ニヤリと微笑みながら私の顔を覗きこみ、その両手をそっと私の腰に回してくる
「駄目よ。まだマッサージしてないじゃない」
私は、ベルナルドのその手を自分の体から放してから、ベルナルドの肩に手を置き、ゆっくりと揉みしだいていった…
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