お仕置きシリーズ

□お仕置きタイム2(後R)
1ページ/1ページ





自宅に到着するやいなや、バーナビーは虎徹を寝室に連れ込みベッドへと押し倒した。
あまりに性急な動作に、虎徹もわずかばかりの抵抗を見せる。
それが火に油を注ぐ行為だとも知らずに。

「ほんとにあなたって、学習能力ありませんよね」
「何言って、…んッ!」

いきなり口付けられて、虎徹が思わず目を閉じる。
頭上高く縫い止められた両腕はピクリとも動かず、バーナビーは好き放題に彼の唇を貪った。

「お仕置きだと言ったでしょう?僕は怒ってるんですけど、おじさん」
「くっ…!」

まずは口直しだと告げたバーナビーは虎徹の唇に己のそれを重ねると、再び激しく蹂躙を開始した。

「ん、んんッ…んふ…」

ピチャピチャという水音の合間に甘い吐息が漏れ聞こえる。
キスだけで骨抜きにされた虎徹の体から力が抜けたのを見計らって、バーナビーは彼の衣服を脱がし始めた。

引き締まった褐色の肉体が徐々に、姿を現す。

「…ん、やっ…」

滑らかな肌の手触りを楽しみながら全ての衣服を取り去ると、バーナビーは彼のネクタイでその両腕を後ろ手に縛り上げた。

「なっ…!」

慌てて振り返ろうとする虎徹の尻の狭間にローションが垂らされる。
液体の冷たさに、ヒッと虎徹がその身を竦ませた。

「バニー、やめ…」

拘束から逃れようと身を捩る愛する男の姿に、バーナビーは優越感を覚えて笑みを浮かべる。
いつも年上ぶって余裕な表情を崩さない彼が、ベッドの中では自分の一挙一動に怯え、最後には快楽に負けて許しを請うのだ。

「…ごめんなさい、虎徹さん」

彼と対峙していると優しく愛したい、そう思うのとは逆に、壊してやりたい衝動に駆られることがしばしばある。


「あなたが僕以外の人間にあんな顔を見せるからいけないんだ」
「バニー、」
「逃げたければハンドレッドパワーを使えばいいでしょう。こんなの簡単に引きちぎれるはずだ」
「ふざけ…な」
「何度も言わせないで下さい。これはお仕置きなんですから」

嫉妬と独占欲丸出しの男の顔で、バーナビーはベッドサイドのテーブルの引き出しからコックリングを取り出した。
途端に虎徹が顔色を変えて、後ずさり始める。

「い…やだ、それは…」
「逃げても無駄です」

震える虎徹を押さえつけると、バーナビーはまだ力無くうなだれている性器にそれを装着した。

「頼むから、外してくれ」

虎徹の懇願を無視したバーナビーは、今度は彼を四つん這いの体勢にして腰を高く上げさせる。
そして息を飲み衝撃に備える虎徹の尻に、いきなりローターを挿入した。

「くうッ!」
「まずは、ひとつ」

慣らしもしないのに、雄をくわえ込むことに慣れた尻はヒクつきながらすんなりとローターを飲み込む。

「そして、ふたつめ」

二個目のローターが入れられると、掠れた悲鳴を上げながら虎徹が崩れ落ちた。

「動かす前からこんなんでどうするんですか?」
「やっ…」

最初のローターが二個目に押されて前立腺をかすめたせいで、背筋を快感が一気に駆け上がる。

「ほら、触りもしないのに勃ってきた」
「う…くぅッ…」

バーナビーがリングを嵌めたままの虎徹のモノを愛しそうに撫でると、虎徹が悔しそうな目で彼を睨みつけた。

「まだそんな顔してるんですか?」

緩やかに口角を上げて、バーナビーは尻から出ているコードの先のコントローラーを手に取った。

「やめ、バニー!頼むから…ああッ!」


カチリという音と共にスイッチが入る。
体内深くからの振動と刺激に耐えかねたように、虎徹の体が激しく仰け反った。

「あ、あ!やあ…ッ!」

さて、と満足げに笑ったバーナビーは部屋の入り口へと向かう。

「僕はシャワーを浴びてきます。戻ってくるまでがんばって下さいね、虎徹さん」
「バニー!まっ…て、バニー!」

ドアが閉まると室内は静寂に包まれる。
その中で、虎徹はただ一人、快楽の海に取り残された。





シャワーを浴びたバーナビーが寝室に戻ってくると、部屋の入り口まで微かな喘ぎ声が聞こえていた。

「お待たせしました、虎徹さん」
「…あ…バ…二ー、たすけ…」

何度も空イキを繰り返したのだろう。
虚ろな瞳はいつものような強い色を宿すことなく、ぼんやりとバーナビーを見つめていた。

(そんな風に、僕だけを見ていればいいのに)

ベッドに力無く沈み込んでいる体を抱き起こすと、まだ彼の中で動き続けているローターのコードを引っ張り出す。

「ヒィッ!」

途端にビクビクと痙攣したように虎徹が全身を震わせた。

「入れますね」

背後から体を密着させたまま、耳元で囁く。
もう一つのローターも抜き去ると、バーナビーは代わりに己の性器を窄まりへと当てがった。

「やッ!ああぁッ!」

待ち焦がれた熱いモノで貫かれた虎徹の後孔は嬉しそうにバーナビーを締め付ける。

「相変わらず、キツい…な」
「バニー…バ、ニー…い…ぃ…」

何度も名前を連呼しながら、虎徹は後ろ手に縛られた不自由な体勢のまま腰を振り続けている。

「虎徹さん」
「…バニー…も…」
「イきたいですか?」
「ん…イかせ…て…ッ…イき…たい…ああッ!」

バーナビーはコックリングに手をやると、子供に言い聞かせるようにゆっくり彼に話し掛ける。

「これからは僕以外の人に触れさせちゃ、ダメですよ。約束です」
「ん、わ…かった…から、イかせ…」
「約束を破ったら、また、」

お仕置きですよ、と言いながらコックリングを外してやると、焦らされ続けた虎徹は絶頂を迎え、そのまま気を失った。


(そのうち、僕はあなたを閉じ込めてしまうかもしれない…)

「でも。それでも僕は…」

腕を縛っていたネクタイを外し、内出血跡を残す手首にそっと口付ける。

「虎徹さん、あなたを愛しているんです」

バーナビーの囁きは、すでに夢の国の住人となった虎徹に届く術もなかった







[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ