お仕置きシリーズ

□お仕置きタイム4(R)
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※兎虎前提のモブ虎です。苦手な方はご注意下さい。





スポンサーから珍しく「ワイルドタイガー指名で」と言われて浮かれてたのかもしれない。
ホテルの一室に案内されて出されたコーヒーを飲み干しながら、俺は差し出された資料に目を通した。
そこにあるのはワイルドタイガー単独でのCM撮影の契約書。
別にバニーのようになりたいわけじゃないけど、どこかあいつへの変な意地もあったのかもしれない。

(にしても、何だか眠いな)

寝不足という訳でもないのに頭がぼんやりする。
次第にぼやけてくる視界におかしいと気付いたが、すでに後の祭りだった。




やがて、ゆっくりと目を覚ました俺は尻に違和感を感じ、体を捩った。
途端に全身を覚えのある感覚が走り抜ける。

「うっ、あぁ…」

下腹部を圧迫する太い楔が入り口を出入りする度に、パンパンと言う乾いた音と淫らな水音とが交互に響き渡った。

「な…にが…?」

状況が掴めずに一瞬、パニックに陥る。
確か、CMの契約の話をしていて、それで…。

「あ、あ"ぁ…ッ!」

敏感な粘膜を擦り上げられ、弱い部分をこれでもかと突かれて俺は悲鳴を上げる。

「やめッ!」

気づけばいつの間にか後ろ手に拘束された俺は、腰を高く上げた獣の姿勢で後ろから見知らぬ誰かに尻を犯されていた。
開いているはずの視界は真っ暗なままで、目隠しされているのだと知る。

「…くっ…はな…せ」

無言のまま、抜き差しを繰り返す男の荒い息づかいだけがかすかに聞こえるがその正体が分からない。

「はぁ…や…あ」

男の手がいきなり俺のモノに触れる。
いつの間にか固くなっていた性器を握られ、俺は背中を仰け反らせて喘いだ。

「ヒィッ…!」


先走りの滲む先端から竿にかけて、男の指先が何度も上下する。
その度に俺は後ろで男のモノを締め上げた。

「も…いや…だ」

相手はさっきまで話をしていたスポンサーなのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。
そんなことはもう、どうだっていいんだ。
ただ、今、俺に触れているのはバニーじゃない。

「あッ、あッ、ぁあ゛!」

男の動きが激しくなる。
真っ白になった頭がそれだけを認識して、俺は与えられる快感から逃れようとした。

「はな…せ!…おれに、」

触んな!と叫んだつもりだったが、ズンと再奥を突き上げられて声にならない。

「バ…ニー…」

か細い呟きを最後に俺は再び、意識を失い眠りについた。








「…てつ…さん」

誰かが俺を呼んでいる。

「こてつ…さん」

何度も呼びかけるその声に安心したように、俺はゆっくりと目を開けた。

「虎徹さん…」
「…バニー」
「ああ、よかった」

心配そうに見つめるバニーの顔を見て、ようやく俺は体の力を抜いた。

「お前、なんで?俺はどうして…」

確か、スポンサーと契約の話をしていて…。

「本当に心配したんですよ」
「バニー?」
「あなたも悪いんです。僕の忠告を無視して僕以外の男に触れさせるから」
「…ちょ、バニー」
「でも、心配いりません。あの男はもう二度と、あなたの前に現れませんから」
「お前、何言って、」

歪んだ笑みを浮かべたバニーが俺の上にのし掛かる。

「…殺したのか?」
「まさか」

−社会的に抹殺する方法なんていくらでもあるんですよ、オジサン。

そう言って眼鏡を外したバニーの顔は見惚れるほど綺麗だった。

触れてくる手も感じる熱さも、バニーのものだと思っただけで先程とは比べ物にならないくらい気持ちいい。

「忘れないで下さい。あなたに触れていいのは僕だけです」


ああ、そうだ。
俺に触れていいのはバニー、お前だけだ。


「さあ、今からお仕置きですよ」


低い囁きと共に落とされる唇の感触に俺は、うっとりと目を閉じた。












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