お仕置きシリーズ
□お仕置きタイム9(R)
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「んな真似出来るかよ!」
「だけど虎徹さん、あなたが言い出したんですよ。負けたら何でも言うことを聞くって」
「そ、それは‥」
「男に二言はないんでしょう?」
「…ぐっ、」
「なら、さっさと僕の寝室に行って準備してて下さい」
「‥わかったよ」
妥協を許さないバーナビーの言葉に仕方なく、虎徹は言われたとおりに寝室へと向かった。
売り言葉に買い言葉じゃないが、勝負に熱くなりすぎた自分が悪いのだ。
そもそもの発端はジャンケンだった。
何度やっても勝てない虎徹が悔し紛れに「別のゲームで勝負しようぜ」と言い出したのがきっかけで、その勝敗に条件を付けることを許してしまったのも自身の大きなミスだ。
『俺が負けたら、お前の言うこと何でも聞いてやるよ。バニーちゃん』
その一言がまずかった。
目の前で相棒が浮かべた笑みを見た瞬間、虎徹は己の発言を訂正しようとしたがもう遅い。
後悔先に立たずとはまさにこの事だ。
ベッドに全裸で横たわっていた虎徹は扉が開く音に慌てて飛び起きた。
「お、おかえりなさい‥ませ」
そして直立不動でうやうやしくお辞儀をする。
「ご主人様、は?」
「‥おかえりなさいませ、ご主人様‥」
視線を足下に落としたまま、唇を噛み締めた恋人の姿はバーナビーの劣情をひどく煽った。
「今のあなたは僕の下僕なんですから、ちゃんと言うことを聞いて下さいね」
「…っ‥」
「返事は?」
「は‥い…」
一度言い出したら満足するまで解放してはもらえない。
それは虎徹自身が身を持って学んできたことだ。
今は嫌々ながらも大人しく彼の言葉に従うしかないのだと言い聞かせ、虎徹はそっと目を閉じた。
「準備は出来てるんですよね」
「‥出来てる‥です」
「じゃ、確認するので見せて下さい」
「な、そんなこと‥」
「口答えは許しません」
ピシャリと言い放たれた虎徹は渋々後ろを向くと、バーナビーに向かって腰を突き出した。
「もう少し足を開いて。でないと見えません」
「‥くッ…」
「ああそれと、自分の指で開いてちゃんと中まで見せて下さいね」
「…そ、んな‥」
返事は?と繰り返される命令口調に次第に逆らう意志は消えてゆく。
「はい、でも‥」
「それからお願いも忘れてますよ」
「…ッ…」
「今さら恥ずかしがる事なんて何もないでしょう。初な生娘でもあるまいし」
悔しげに唇を噛んだ虎徹は懸命に小さな声を絞り出した。
「ご主人様‥、お、俺のケツの‥あな‥をみ‥見て、ください」
震える双丘の狭間が自身の指で広げられる。
既にローションで慣らされたそこはクチュリと音を立て、バーナビーの視線に晒された。
「まだ触れてもないのに、なに物欲しそうにしてるんですか?」
「ち、ちが…ッ!」
「あなたのここ、ほらヒクヒクしてる」
「してな‥い‥」
「淫乱なあなたのことだ。どうせ自分で弄ってるうちに気持ちよくなってしまったんでしょう?」
「‥んなわけ、」
「例えば、こんな風に‥」
「んんッ‥あッ‥!」
いきなり中に人差し指を突き立てられて、虎徹はビクンと背をのけぞらせた。
無意識にくわえ込んだ指を締め付ける虎徹にバーナビーはもう一本、中指を添え深く挿入する。
「や‥ぁあッ!」
中に侵入した二本の指が注挿を始めると、快楽に弱い虎徹の体はたちまち熱を帯び始めた。
ベッドの縁にしがみつき責め苦から逃れようとするも、バーナビーがそれを許さない。
「‥んぅ‥は‥あぁ‥」
次第に後ろだけの刺激で触れてもいない前が固くなってゆく。
そんな体に仕込んだのはバーナビーだ。
「はぁッ…んッ!」
なのに、あとわずかの刺激で達することが出来ると言う時に無情にも指は引き抜かれた。
「な…んで‥」
「あなただけ気持ちよくなってどうするんですか?」
クルリと反転させられた体はそのまま、頭を押さえ込まれ跪かされる。
「くわえて下さい」
股間に顔を押し付けられ、震える手でズボンのチャックを下ろそうとした虎徹の動きはバーナビーによって阻止された。
「誰が手を使っていいと言いましたか?」
「え?」
「あなたが使っていいのは上と下の口だけです」
呆然とした虎徹の瞳からポロポロと涙が零れた。
「泣いたって無駄ですよ。だって、あなたが悪いんです」
「‥う、くっ‥」
「何でも言うことを聞くなんて言うから」
「も‥いいだろ、バニー‥」
やだなあ虎徹さん、と綺麗な笑みを浮かべたバーナビーが困ったように彼を見た。
「僕はバニーじゃない。さっきから何度も言ってるでしょう?」
「……」
「ご主人様と呼ぶようにってね」
−−物覚えの悪い下僕にはお仕置きが必要ですよね。
どこか遠くから聞こえるその声を最後に、虎徹の狂おしく長い夜が始まりを告げた。
※久々のスライディング土下座(汗)明るいエロのつもりで書き始めたはずなのになんでこーなった!?…‥鬼畜兎ですいませんm(_ _)m
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