短編3

□僕らのSex Life 6(R)
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「これもなかなか良かったですよ」
「どれどれ…お、確かにうめーな」

バーナビーの自宅に招かれた虎徹は勧められるままにグラスの酒を飲み干す。
やがて虎徹がほろ酔い加減になった頃、それを見計らったかのようにバーナビーが側へとにじり寄ってきた。

「ねえ、虎徹さん。最近マンネリだと思いませんか?」

耳元で囁かれたセリフに虎徹の肩がピクリと揺れる。

「…今日はヤんねーぞ」
「即答ですか?」
「ったりめーだ」
「つれないなあ…」
「だからヤんねーっつってんの!腰に手を回すな!」

強引に抱き寄せようとするバーナビーの手を叩き落とした虎徹は、それでもまだ諦めずにすり寄ってくる彼の胸板を両手で押し返した。

「なぜ拒むんです?もう僕のことなんて愛してないんですか?」

ほとんど悲鳴に近い声でバーナビーが叫ぶ。
すると、虎徹は眉間に皺を寄せ、きつく彼を睨みつけた。

「誰のせいだと思ってんだよ!全部お前のせいだろ!」
「僕の…せい?」
「お前が無茶すっから!」
「どういうことです?」
「…いてーんだよ」
「は?どこが?」
「どっかの誰かさんが激しくすっから、こっちはケツが痛くてたまんねーんだよ!」
「……」

思いがけない告白にさすがのバーナビーも黙り込んだ。
二人の間にしばし重い空気が漂う。
だが、そこは人の話を聞かない男、バーナビー・ブルックスJr.だ。
いち早く動揺から立ち直った彼はクールに虎徹に笑いかけた。

「それなら問題ありません」
「いや、大有りだろ!?」
「入れなければいいんでしょう?」
「おま、爽やかな笑顔で何言っちゃってんの?」
「さ、行きますよ、オジサン」
「やだっつってんだろーが!」

こうなれば虎徹に逃れる術はない。
結局、バーナビーの寝室に引きずり込まれた虎徹は抵抗むなしくベッドへと押し倒された。






「すいません。ほんとに辛そうですね」
「そう、思うんなら…今すぐ止めろ…」

全裸に剥き、四つん這いにさせた虎徹の尻の狭間に目をやったバーナビーはその痛々しさに顔を曇らせた。
今は慎ましく閉じている蕾の周囲は赤く腫れ、熱を持っている。
恐らく中にも傷があるのだろう。

「…お前の、せいだぞ」

羞恥に耐えながら、虎徹は恨めしそうに小さな声でそう言った。
これを機会にヤりたい放題のバーナビーも少しは反省するかもしれない。
そんな期待もあったのだが、淡い希望はあっさりと打ちのめされた。

「薬とか、塗りました?」
「は?」
「よかったら、僕が塗りましょうか?」
「あ、いや、いらねーよ。自分でやるから…」
「いえ、僕のせいですし、責任取ります」

そんなとこは男らしくなくていいから…とジタバタ暴れる虎徹の尻にバーナビーの指が1本差し込まれた。

「ヒッ…」

いつの間に用意していたのか、軟膏をまとわりつかせた指は潤滑剤の代わりとなって、奥へ奥へとスムーズに進んでいく。

「…ッあ、」
「痛みます?」

引き攣れたようなピリッとした痛みはあるものの耐えられないほどではなく、虎徹はゆっくりと左右に首を振った。

「痛かったら言って下さいね」
「……」

バーナビーの指が中で動く度に、馴染みの感覚が湧き起こってくる。
下半身から生まれた疼くような熱は下腹部へと集まり、次第に虎徹のモノの形を変え始めた。

「んッ…ッ」

感じるまいとしても、慣れた体はその感覚を快感として受け入れ始めている。

「…あれ?虎徹さん、勃ってます?」
「…ッく、お前の…せいだろッ…」
「じゃあ、こっちの責任も取りますね」
「だから、いいっつって…あっ!」

虎徹の意見など端から聞く気のないバーナビーは反対側の手でやんわりと性器を握り締めた。
敏感な部分への直接的な刺激にたまらず声が漏れ、慌てて虎徹は枕に顔を埋める。

「今、中がキュッて締まりましたよ」
「…ッ」

弾んだ声で告げる若者を今すぐぶん殴ってやりたい。
そう思ったが、虎徹自身それどころではなくなりつつある。
下半身から広がる甘い疼きに全身を支配され、先ほどから揺れる腰の動きが止められないのだ。

「…んッ…く…」

せめてこれ以上相手を喜ばすまいと、虎徹はきつく唇を噛み締めた。
やがて激しい快感が波のように何度も訪れ、虎徹の体が絶頂に向かい始めた頃、

「…虎徹さん、僕もそろそろ…」

と、荒い息でバーナビーが囁いた。
あと少しの刺激でイケたのにと思う間もなく、尻から指が抜かれる。

「バニー…?」

何やら粘着音がした後、バーナビーの手が虎徹の太腿に触れた。

(まさか本番をするつもりじゃあ…?)

焦りを覚えて振り返ろうとした虎徹は股の間に触れたヌルッとした感触に息を飲んだ。
差し込まれたのはバーナビーの性器だった。
彼の息子は勃起し、すっかり臨戦状態になっている。

「ちょ、バニー!」
「大丈夫。入れませんから」

そう言うと、バーナビーは虎徹の両足を左右から掴んで閉じさせた。

「…わっ…」

バチュンと音がして、バーナビーのモノは虎徹の太腿の間に挟み込まれる。

「お前、もしかして…」
「入れなければいいんでしょ?だったら素股プレイでも構いませんよね?」

しれっと言うバーナビーの脳内に、どうやら恥ずかしいと言う単語はないようだ。
それとは対照的に虎徹は怒りと羞恥にわなわなと拳を震わせた。
これならまだ挿入された方がマシだったかもしれないと、後悔の念に苛まれる虎徹をよそにバーナビーはすぐさま前後に腰を使い始めた。

「んッ、く…」

さっきの粘着音はローションだったのだろう。
リズミカルかつ滑らかな動きで、バーナビーの性器が太腿の間を行ったり来たりする。

「意外に気持ちいいですね…」

一人盛り上がるバーナビーに虎徹は内心で悪態をついた。

「こうすれば…」
「ん、あッ…」
「あなたも気持ちいいんじゃないですか?」

突き入れる際にバーナビーが軽く上向きに腰を揺する。
すると、互いの性器が擦り合わされ、その度に虎徹がビクッと体を震わせた。

「バニー…やめ…」

気をよくしたバーナビーは右手で虎徹のモノの先端を弄り、ますます虎徹を追いつめていく。

「虎徹さん!虎徹さん!」
「…ッあ、やッ…」

バチュン、バチュンという音と共に荒い息遣いが室内に響く。
これでもかというくらいめい一杯突き上げたバーナビーが動きを止めると、虎徹もまた精を吐き出し、ぐったりとシーツの海に沈み込んだ。

「…ハァハァ…」
「…もっかいヤってもいいですか?」

癖になりそう…と、うっとりとした口調でバーナビーが囁く。
その呟きを耳にした途端、虎徹は飛び起き、ニヤケ面のバーナビーをグーで思いっきりぶん殴った。




 おしまい



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