短編3

□僕らのSex Life7(R)
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※拍手お礼文「嫉妬深い彼氏は好きですか?」の続きです




「だーかーら、アントニオとは何もないんだって!」
「…分かりました。今回はあなたを信じましょう」

(何だよ「今回は」って!)

そう突っ込みたいのをグッと堪えて、虎徹は引きつった笑みを浮かべた。
例のアダルトDVDはアントニオが忘れていったものだから虎徹に非はないとしても、バーナビーの目に付くところに置きっぱなしにしていた自分も悪い。
何とか誤解が解けてやれやれと思っていたら、バーナビーが突然こんなことを言い出した。

「お詫びに傷心の僕を慰めてください」
「なんで俺が」
「そしたら今回のことはスッパリ忘れますから」
「……」

断ってもよかったのだが、それはそれで後々めんどくさいことになるのは目に見えている。しぶしぶ了承した虎徹にバーナビーは喜び、目を輝かせた。

「で、俺は何をすりゃいいんだ?」
「さっきのDVDの内容を再現してみましょう」
「断る!」

反射の速度で言葉が出ていた。だがそんなことで諦めるバーナビーではない。

「傷心の僕を慰めてくれるんじゃなかったんですか?」
「だからって、んな真似できるか!」
「…ロックバイソンさんとは見たくせに」
「あいつとは何でもねーって言ってんだろ!」
「じゃあ、お互いさっきの言葉に二言はありませんよね?」

ダメだ。これでは堂々巡りだ。

「…あーもう、わーったよ。これ一回きりだぞ」

力なく項垂れた虎徹にニッコリ微笑みかけたバーナビーは「では、まず二人で鑑賞会といきましょうか。えっと『潜入捜査に失敗した女刑事を襲う快楽地獄』でしたっけ?」と嬉しくない止めを刺してくれた。


     ***


全裸でベッドに転がされた虎徹の両手はネクタイで縛られ、万歳の形に固定されている。
さっき見たDVDの再現なのだが、実際に拘束されると何だか不安で落ち着かない。

「最近ちょっとマンネリでしたもんね。なんか新鮮で興奮します」
「…俺はしねーよ」

上擦った声で嬉しそうに話すバーナビーの股間を見れば、すでに形を変え盛り上がっている。
ここまでくればもう、彼の気が済むまで付き合うしかないだろう。

「まずは嫌がる女刑事さんにキスを」
「くそっ、バニーの変態!」

睨む虎徹にバーナビーがキスをしてきた。それも、いきなり舌を絡め合う濃厚なやつだ。

「…ッん…」

逃げる舌をバーナビーは執拗に追い、舐め回す。
挙げ句の果てには唾液まで流し込まれ、息苦しさに虎徹はゆるゆると首を振った。

「…ん、ふッ…」

ようやく解放された時には口の周りは互いの唾液でテラテラと光り、虎徹は荒い息を吐いていた。

「まだまだこれからですよ」

ペロリと唇を舐めたバーナビーの舌が今度は首筋から胸へと下りてゆく。
こそばゆい感覚に虎徹が目を閉じ耐えていると、いきなり胸にしびれるような刺激が走った。たまらず、体が大きく仰け反る。

「あッ…」

その反応に気をよくしたバーナビーが胸の突起に歯を立てた。

「…あ、やっ…」

弱々しい抵抗を見せれば反対側も指で摘まれる。途端にまた、ヒッと声が漏れた。

「乳首が気持ちいいんですか?」
「…ち、ちがっ…」
「だってほら、コリコリしてる」
「い…ッやめ…」

言葉でも嬲られ、虎徹は悔しそうに目を閉じた。
そんな虎徹の表情を楽しみながら、バーナビーは固く尖った突起を存分に味わい尽くす。
やがてその両手が虎徹の大腿に掛けられた。

「さて、そろそろ御開帳といきますか」

グッと左右に開きながら両足を高く持ち上げられると、隠すことのできなくなった秘所が全てバーナビーの目に晒された。

「…やっ、いやだ…」

もう何度も抱かれて、体の隅々まで見られているというのに。それでも羞恥が湧き起こる。

「バニー、もう…よせって…」

半ば本気で逃れようと虎徹が暴れる度に、拘束されたベッドがガタガタと揺れる。
これではまるで本当にアダルトDVDみたいだ。

「その反応は逆効果ですよ、虎徹さん」

抵抗してもバーナビーに止める気はないらしい。
力なく項垂れたままの虎徹の性器を舌で舐め上げたバーナビーは嬉しそうに目を細めた。

「くッ!」
「今、お尻の穴がキュッてなりましたよ」
「…ッ」
「可愛い反応ですね」
「…見ん、な」

虎徹は震える声でそう言うと、顔を背けた。普段、他人に見せることのない場所にバーナビーの視線を感じる。

「では、今からあなたに質問をします」

全てをさらけ出した恥ずかしい体勢のまま、突然バーナビーが虎徹に質問を始めた。恐らくさっき見たDVDの真似事の続きだろう。

「ロックバイソンさんとは本当に何もないんですか?」
「なっ…」

言われた瞬間、虎徹の胸に信用されていないのかという怒りと悲しみの感情が同時に湧き起こった。
これも再現のつもりなのだろうか?バーナビーの真意は虎徹には分からない。

「おまっ…!ふざけんな!」

あまりにもバカバカしい質問内容に答える気にもならず無視すれば、バーナビーは再び虎徹の性器を舐め始めた。
袋から裏筋まで、ねっとりと執拗に舐められる。直接的な刺激を受けて、次第に虎徹のモノは硬くなり始めた。

「…ッんん!やめ、ろ…って」

何とか状態をひねって逃れようとするが、拘束された体はビクともしない。

「…なんでも、ない…っつってん…だろ…ッあ…んッ」

切れ切れに紡いだ言葉もバーナビーが与える愛撫によって、すぐ喘ぎに変わってしまう。
やがて先端から先走りが溢れ出し、ピチャピチャという水音が聞こえ始めた。

「…バニー、やめ…も、出ちまう…」

絶頂を求めて虎徹の腰が淫らに揺れている。
あともう少しでイキそうだというところで、不意にバーナビーからの刺激が止んだ。

「…あ」

つい、物欲しそうな声が出てしまう。それを聞き、ニヤリと笑ったバーナビーはそそり勃つ虎徹の性器をどこからか取り出した紐で縛り上げた。

「なに…?」
「すぐにイカせちゃ、快楽地獄にならないでしょう?」

穏やかに笑うバーナビーを見て、虎徹は己の甘さを知った。
バーナビーは本気で怒っているのだと、この時初めて思い知った。




「…あ、あっ、…も…やぁッ!」

イケない虎徹の性器と後孔をバーナビーは指で、ローターで、散々にいたぶっている。

「次はバイブとか入れてみます?」
「やめッ…しんじま…う…」

縛られたままの性器と前立腺を責められ続けた虎徹は息も絶え絶えだ。
そのうちに虎徹の全身がビクビクと震え始め、喘ぎがいっそう激しくなった。

「ッんん…あッ、あッ、…あぁーッ!」

射精することのできない体が激しい絶頂を迎えている。いわゆる、ドライオーガズムというやつだ。

「…もっ…むり…ッやだって…バニー…たす、けて…」

苦しそうに眉を寄せた虎徹はハァハァと荒い息を吐き、バーナビーに救いを求める。
快楽を越えた苦痛に近い快感に泣きじゃくる虎徹を見て、さずがのバーナビーも罪悪感を覚え始めた。

「ちょっとやり過ぎましたかね」

そう言いながら虎徹の中からローターを引き抜き、腕の拘束を解くと、性器を縛っていた紐も外してやる。

「ひっ…ぁあッ!」

長時間塞き止められていた性器はすぐに白濁を吐き出し、虎徹は掠れた悲鳴を上げ続けた。

「…ごめんなさい、虎徹さん」

ゆっくりとバーナビーが挿入を開始する。

「なんで、しん…じて、くんねーんだよッ」

怒鳴りながら、それでも虎徹はバーナビーの背中に両手を回し抱きついた。
そんな虎徹に、バーナビーの胸に愛しさがこみ上げてくる。

「本当は信じてますから」
「…バニーのバカやろう…」
「あなたが好きすぎて、もう僕はどうにかなってしまいそうだ」

中を抉られ、言葉に詰まった虎徹は軽く深呼吸をして息を整える。

「お、お前なんか…」

そう吐き出しながらバーナビーを睨み据えた虎徹は次の瞬間、真っ赤な顔で「好きだよ、ちくしょー!」と叫んでバーナビーのモノをギュッと締めつけた。



END



※リア充爆発しろ(笑)



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