短編

□小話置き場
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 「世界が終わる日に」




「なあ、バニー。今日で世界が終わるっつったら最後に何食べたい?」

また、この人はくだらないことをと思いながらもバーナビーは無視できずに虎徹を見た。

「終末思想ってやつですか?」
「んな難しいことじゃねーけど」
「…チャーハン」
「へっ?」
「あなたの、チャーハン…」

言ってからハッとして、バーナビーは視線を逸らす。
その顔がほんのり赤らんでいることに気付いた虎徹が嬉しそうに笑った。

「よーし!今夜はオジサン特製チャーハンにすっか!」

ニヤニヤと頬を緩めてキッチンに向かおうとする虎徹に、バーナビーが声をかける。

「あ、虎徹さん」
「ん?なんだ?」
「デザートはあなたをお願いします」
「……」

振り返った虎徹が今度は真っ赤になる番だった。






※ささやかな幸せを二人で味わえばいい。


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