長編

□笑ってたいんだ 2(R)
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暗い室内がほのかな間接照明に照らし出される。
その灯りは虎徹の滑らかな肌に淫靡な色を浮かび上がらせた。
「…ん…」
右の鎖骨辺りをバーナビーの舌が這い、虎徹がビクリとその身を震わせる。
「まだ、かすかに残ってる」
「な…に?」
「あなたが僕を庇ってつけた傷ですよ」
うっすらと残る傷跡にチュと口づけ、バーナビーは満足そうに微笑んだ。
「これがある限り、あなたは僕を忘れない…」
「バニー…?ヒッ…!」
立ち上がりかけていたペニスをいきなり握り込まれ、虎徹の背が大きく仰け反る。
「今夜は覚悟して下さいね」
「な…」
「加減できそうにありません」
ニヤリと笑うバーナビーに苦笑して、虎徹は諦めたように全身の力を抜いた。
「…気持ちよくしてくれんだろうな」
「もちろん」
「なら、好きにしろ」
その言葉を合図にバーナビーは再び、虎徹を抱き締め激しく唇を重ねた。




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