長編
□しらじらと明けていく夜8(R)
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※モブ虎描写あり、苦手な方はご注意下さい
ホテルの窓から月明かりが見える。
まだ日が落ちきっていないのに輪郭がくっきりと浮かび上がっているのはきっと、今夜が満月だからなのだろう。
ベッドに横たわる男の股間に顔を埋めて、そそり立ったモノをくわえながら虎徹はぼんやりとそんな事を考えていた。
「ああ、今日は久しぶりに出来そうだよ」
「…んッ…ン…」
嬉しそうなマートンとは対照的に虎徹は落胆を隠せない。
男のモノを受け入れるくらいなら、玩具を突っ込まれる方がまだマシだ。
「さあ、四つん這いになって尻をこっちに向けるんだ」
屈辱的な体勢だが、これなら顔を見られずにすむ と虎徹は言われるがままに獣の姿勢で大きく足を開いた。
「んんッ!ぐぅ…」
ゆっくりと男のモノが押し入ってくる。
狭い入り口をこじ開けられる瞬間は何度経験しても慣れることはなく、それはまた、初な反応だと男を喜ばせるだけだった。
(クソッ、生で入れやがって!)
久方ぶりの挿入にどうやら男はゴムを装着するのを忘れたようだ。
指摘するわけにもいかず、虎徹はピストン運動を始めた男のペニスを締め上げた。
「相変わらず、いい締め付けだ…」
「は…あ…、あんッ… 」
適当に腰を振り、おざなりな喘ぎを漏らしながらただひたすらに男がイクことだけを虎徹は願うのだった。
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