長編

□笑ってたいんだ 3
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場慣れした男の様子に二人は低く身構えた。

「前に、体をダイヤモンドの硬度に変えられるNEXTがいましたよね?」
「おっ、気が合うな。俺も同じこと考えてた」

触れた感触が人間離れした硬さを持っていた事に気付いた二人は、以前対峙したことのあるNEXTを思い出していた。

「残念だがハズレだ」

その時、不意に男が口を開いた。

「鉄だよ!ダイヤモンドとまではいかねーが、な!」

再び殴りかかってきた犯人の男に虎徹が防御の姿勢を取る。
が、そこで虎徹の体から光が消えた。

「なっ!?」

発光が消えたということは能力切れのサインだ。
が、同時に発動したバーナビーはいまだ能力発動状態が続いてる。

(こんな時に!?)

焦りがわずかな隙を生み、狙い澄ましたような攻撃が虎徹を襲う。

(やられる!)

衝撃に備えて受け身を取った彼の前にバーナビーが立ちはだかった。

「バニー!」
「下がって!」

ハアー!と気合いを込めたバーナビーの蹴りが炸裂し、まともにくらった犯人は吹っ飛んだ。




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