長編

□しらじらと明けていく夜3(R)
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「コンビだからって、いい年をした大人の行動をいちいち僕も見張ったりはしませんよ」
「だよねー。まったく彼にも困ったもんだ」
「で、何か急ぎの用事でも?」

とばっちりが来る前に用件を聞き出そうとバーナビーは先を促す。

「明日の予定なんだがね。急遽、変更になってしまってねえ。朝からの取材が昼からに変わったんだよ」
「では、社に出社せずにそのまま取材先に出向けばいいってことですか?」
「そーゆうこと」

面倒くさそうに告げるロイズの口振りから、恐らくこれは社長であるマーベリックの計らいなのだろう。
今日のパーティーを盛り上げた二人のヒーローへのご褒美と言うわけだ。

「分かりました。彼には僕から伝えておきます」
「しかし…」
「このパーティーが終了したら一度、連絡を入れてみますよ」

バーナビーがそう告げると、ロイズは「じゃ、頼んだよ」と言い残して立ち去り、再び彼は営業用の笑顔をその顔に貼り付けテーブルへと向かうのだった。






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