草原の彼方に

□第1章
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「ヒロイン1のお名前は?、だいぶ日が暮れてきたね」

塔の中に入って女神像を目指す


「どっちの扉だっけ?」

この塔にはとにかく仕掛けがおおい

だがヒロイン1のお名前は?はスタスタと進んでいく

「いい加減覚えなよ方向音痴」


ヒロイン1のお名前は?は呆れながら
ヒロイン2のお名前は?を引き連れて進んでいく

「ほら、ここの階段のぼったら・・・って先行ってるし。」

ヒロイン2のお名前は?は先にピョコピョコと進んでいた


「ゼシカぁ〜!!」
「あ、馬鹿!!危ない!!」


ヒロイン1のお名前は?が危なっかしそうに叫ぶ

女神像の下で蹲るように
ゼシカは泣いていた

「ヒロイン1のお名前は??ヒロイン2のお名前は??」

ゼシカは聞き覚えのある声に振り向く


「見張りは交代だよ」
ヒロイン2のお名前は?の人懐っこい笑顔

「そういうことだから、一回休みに帰りな」
ヒロイン1のお名前は?のやさしい笑顔


「でも、私は自分の目で確かめたい。
だから、このままいるわ」

ゼシカは言い切る

「言うと思ってたよ。」
ヒロイン1のお名前は?はゼシカの隣に座る

「あ、ずるい〜!私も!」

2人はゼシカを挟むように座った


「暖かいね〜」
3人はこの悲しみの場で
お互いの傷を感じながら笑いあった


ここに主人公のお名前は?たちが来るまでは


「だれか来た。」
ヒロイン2のお名前は?が立ち上がった。

「野生児が。でもヒロイン2のお名前は?が言うならそうなんだろうね」
ヒロイン1のお名前は?の目つきが鋭くなった


緊迫した空気が流れた



主人公のお名前は?は階段を上る

「この上に居るんだよね?」

階段を上りきったとたん


「お前!!!!」
誰かが上からかかって来て
思わず主人公のお名前は?は下がる

その瞬間主人公のお名前は?の居た位置は
少女の踵によってえぐられる


「うあああああああ!」
直ぐ後に弓矢が飛んできた

「兄さんのカタキ!!」
そして最後に火の玉を構えた少女が
呪文を放とうとした

(やめなさい!!)
どこからか声がする


「兄さん!?」
ゼシカが反応する

「サーベルトさん・・・」
その場の少女たちは皆驚きを隠せなかった

(やめるんだゼシカ、ヒロイン1のお名前は?、ヒロイン2のお名前は?
その人たちは、私を殺した人ではない。)

「でも兄さん!!呪文はもう止められっきゃあ!!」

そのまま火の玉は女神像に火をつけた

「「「!!!!」」」

ゼシカは一目散に女神像へ駆け寄る

「サーベルト兄さん!!本当にサーベルト兄さんなの!?」

悲痛な叫びをあげる(死の間際・・・リーザス像はわが魂のカケラを預かってくださった・・・

この声も・・・その魂のカケラで放っている・・・もう・・・時間がない・・・

像の瞳を見つめてくれ・・・・

もう時間がないんだ・・・・)


その場のものが見つめたとたん
頭に流れてくる映像があった


「う・・・嘘・・・・」

(旅の方よ・・・リーザスの記憶を見届けてくれたか?

私にも・・・なぜだか分からぬ・・・
だが・・・リーザス像は・・・あなたが来るのを待っていたようだ・・・・


願わくば・・・この記憶が・・・
あなたのたびの助けになれば・・・
わたしも報われる・・・・

ゼシカよ・・・・これでわが魂も役目を終えた・・・・お別れだ・・・・。)

「いやぁ・・・どうすればいいの!!
お願い・・・いかないでよ・・・兄さん」

両目に涙をためてゼシカは見つめる

(ゼシカ・・・これだけは伝えたかった・・・
母さんは・・・これからもお前に・・・手を焼くだろう

だが・・・それでいい・・・
お前は自分の信じた道を進め・・・
さようならだ・・・ゼシカ・・・・

ヒロイン1のお名前は?、ヒロイン2のお名前は?ゼシカをよろしくな・・・)


リーザス像に灯った火は
光となってどこかに消えていった


泣き崩れたゼシカは
「ひとりにさせてほしい」
と言った。
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