小説
□島国10th記念
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「その……今日暇か⁉」
裏返り気味な声色に
彼が緊張していることがわかる
私は驚きと胸の高鳴りを隠さないまま
振り返って微笑む
アルフレッドさんへの優越感
アーサーさん、貴方に声をかけてもらえた嬉しさ
純粋な若い乙女の様に
今の私ははしゃぎ
貴方に夢中なのです
「えぇ、喜んで。」
あぁ…戦禍の始まりから出逢って
悪夢は終わり、貴方との繋がりは
あの頃には戻れないと
そう思っていたのですが…
頬を紅く染める貴方を見て
ふと…
今更気づいたのです
「やっと…」
貴方に並ぶことが出来たのですね