ゴーバズターズ短編
□恋スル☆バディロイド
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いっちょ前に恋しちゃったって 良いでしょ―――…?
コンプレックス
(ボクってホントかわいい。)
相棒であるヨーコの隣をスルスルと流れるように移動しながら 時折ガラスに映る自分の姿に微笑んだ。
いや、表情は変わらないけど。
なぜって?
だって ボクはバディロイドだから。
黄色く輝く装甲 に表情を浮かべるなんて芸当できないからね。
そのかわり 瞳のモーターがピコピコ元気に動くんだ。
ほら…
「ちょっとウサダ?今、すっごくナルシィなこと考えてなかったでしょうね〜?」
口煩いパートナーがそんな些細なモーションから 思考を読み取って文句をつけてくる。
いちいちケチつけてきてなんなの!?
「べーつーにー?ヨーコこそ、そんな下らないトコみてないで 少しくらい英単語帳でも開いたらぁ???」
減らず口を叩けば「むかつく!」と顔を歪めて どすどすと可愛げなく先に行ってしまった。
ボクはやれやれ、と短い腕を動かした。
短、い―――…
「あれ?レタスちゃんひとりなの?」