short novel

□飾らない心
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もう俺に近づかないでくれ――――…



平助くんにそう言われたのは1週間前…
油小路事件――平助くんが羅刹となった日

平助くんは瀕死の状態となり
【変若水】を飲むと自ら望んだ。

平助くんは昼夜逆転の生活へと変わり
平助くんと会うことはほとんどなくなってしまった。
まるで避けられているような…


「原田さん、最近平助くんと会いましたか?」

「おう、会ったぜ。たまに一緒に酒を飲んだりしてるからなぁ。平助がどうかしたか?」

(原田さんは平助くんと会ってるんだ…)

「…いえ、私はあれ以来、ほとんど平助くんに会っていなかったので…」

「そーか…。まぁあんまり気にするなよ、千鶴。」

「…はい。」




―――…ねぇ、平助くん。
平助くんに会えないことがすごく寂しいよ。
何だろうね、この気持ち…。





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