novel

明かされた想いと固まる決意
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「ねぇ千鶴ちゃん、今から言うところに急いで来てくれない?」






あまりの唐突すぎる沖田先輩からの誘い。

だけど、理由は分からない。
行かなければ後悔すると、直感で感じた

指定された場所は、市内にある大きな病院。
そして、病院に着き沖田先輩に指定された部屋へと向かった。









-藤堂平助様-

その部屋へ到着すると、なぜか彼のネームプレートがその部屋には掛けられていた。


(どうして、平助くんの名前が此処に?)


その疑問を解決する為に部屋へ入ろうとした時だった…


「平助、どうして本当のこと言ってくれなかったの?」

部屋の中から聞こえてきたのは、先程この場所に来るように指定した人物の声だ。


沖田先輩の声…?
本当のことってどういうこと…?


ただ千鶴は次に発せられる言葉を待った。

だけど、その言葉はあまりにも残酷なものでしかなかった…。






「俺がもうすぐ死ぬってこと?
 こんな重い話、言える訳ないじゃん。」



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