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平助くんと新選組を抜け…
雪村の地へと移り変わり初めての冬を迎えようとしていた。


「平助くん!起きてる?」

「…千鶴?…どうした?」]


朝起きれば庭は、一面の雪景色だった。


「夜の間に積もったみたい。」

「すげーな…
 道理で冷えるわけだ…。」

「そういえば、新選組に居た時に…
 原田さん達と一緒に雪合戦したね。」


それは…
新選組から離れる前の懐かしい思い出――…


「そうだったな…
 あの後、皆して俺に全部責任押し付けて
 逃げちまうんだから…酷い話だぜ…」

「そうだったね…」


雪を見て、思い出すのは楽しい思い出ばかりではない。
彼らに会うことは、もう二度と出来ないのだから…



「朝ご飯食べたら、雪だるまでも作るか!」

「うん。じゃあご飯の用意するから…
 少し待っててくれる?」

「分かった!」




はらはら舞う雪の中…
貴方は何を想うのでしょうか?

願わくば、この幸せな時間が…
雪と一緒に溶けてしまわぬように――…




end ※2011/11/30〜2011/12/30掲載

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