新しい恋の始め方

おまけ
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携帯に届いた平助からのメールに…
千鶴は自然と笑みが零れた。


『今日、13時に待ち合わせな!』


たった1行のメールではあったが
心を弾ませるには十分であった。


午前中に終わらせるべき仕事を確認して
千鶴は平助にメールの返信をした。



ランチ楽しみだな…
そういえば、どこのお店に行こう?
あそこのお店とか良いかも…

そういえば…
平助くんって嫌いなものとかあるのかな?






「もしかして、雪村さん…
 今日、彼氏とデートだったりする?」


今日のお昼のことで頭がいっぱいになっているところ、同僚に声を掛けられ千鶴は我に返った。


「えっ!?ち、違うよ!!」

「本当ー?
 だって今日、いつもとメイク違うよね?」

「そ、そんなことないよ!!」

「またまた、そんなこと言って…
 ほら、白状しちゃいなって!」

「だから、違うんだってばー!!」



デートではないと思う。
だって、ランチを食べに行くだけだから…
それに、平助くんは彼氏じゃないし…



なんとか、からかう同僚から逃げた千鶴は、
頭を切り替え、仕事を再開した。






只今の時刻10時45分…
平助との約束まで、残り2時間15分…


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