新しい恋の始め方
□おまけ
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携帯に届いた平助からのメールに…
千鶴は自然と笑みが零れた。
『今日、13時に待ち合わせな!』
たった1行のメールではあったが
心を弾ませるには十分であった。
午前中に終わらせるべき仕事を確認して
千鶴は平助にメールの返信をした。
ランチ楽しみだな…
そういえば、どこのお店に行こう?
あそこのお店とか良いかも…
そういえば…
平助くんって嫌いなものとかあるのかな?
「もしかして、雪村さん…
今日、彼氏とデートだったりする?」
今日のお昼のことで頭がいっぱいになっているところ、同僚に声を掛けられ千鶴は我に返った。
「えっ!?ち、違うよ!!」
「本当ー?
だって今日、いつもとメイク違うよね?」
「そ、そんなことないよ!!」
「またまた、そんなこと言って…
ほら、白状しちゃいなって!」
「だから、違うんだってばー!!」
デートではないと思う。
だって、ランチを食べに行くだけだから…
それに、平助くんは彼氏じゃないし…
なんとか、からかう同僚から逃げた千鶴は、
頭を切り替え、仕事を再開した。
只今の時刻10時45分…
平助との約束まで、残り2時間15分…
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