Ⅱ
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...
ん...
朝か...
眩しいな...
カーテンの隙間から朝日が差し込む。
目覚まし鳴ったっけ？？
いつも携帯を置いてる枕元に手を伸ばそうとしても、あまり力の入らない手は自由に動かない...
ぼんやりと差し込む光を眺めていたが、視線を自分の腕に移せば、
後ろから伸びてきている手に抱きしめられていることが分かった。
あぁ、昨日あのまま寝ちゃったんだ。
やだなー服着てないじゃん。
恥ずかしい。
冷房付けてるし、風邪ひいちゃう。
...まぁ抱きしめてくれてたし、布団も軽くかけてくれてるから寒くなかったけど。
なんとか腕を片方抜きだして、手探りで携帯を探す。
が、
見当たらない。
あれ？
え？
なんで？
時間大丈夫なの？
え、やばいんじゃない？
めっちゃ明るいよ？
悠々と寝てていいの？
勘違いなら可哀そうだから先に時間を確認しよう。
こんな時、
目につくとこに時計を置いてなかったことを軽く後悔する。
近々寝室用の時計買おー。
起さないように気をつけながら、急いで和真の腕の中から這い出ると眩暈に襲われた。
寝不足かな...
なんだか腰も痛いしお腹にも違和感があるし。
久しぶりだし、いつもと違って激しかったもんな...
今度は横で素っ裸で頬を緩ませて気持ちよさそうに寝てる和真に目を向ける。
...幸せそうな顔しちゃって、可愛いんだから。
この寝顔から昨日の心強さとか力強さとか激しさとか、全然想像つかないや。
...
だめだ。
思い出すのはやめよう。
恥ずかしくなってくる。
昨日最中に寝ちゃったのか、
途中で記憶が途切れてる気がするけど、実際何時まで起きえたんだろう？
とりあえず、
携帯最後に触ったのいつだっけ？
えっと昨日お風呂出てから寝室に直接きたよね...
んー...
その時携帯持ってなかった気もするなぁ。
和真のお陰で少しは浮上したとはいえ、ロイの邪魔して凹んであんまり頭働いてなかったからなぁ。
...
そーだよ。
邪魔しちゃったんだ...
あんな大きな声を出させてしまうほど。
あんあ動揺させてしまうほど。
今日どんな顔して会えばいいんだろう。
昨日のこと引きずってたらロイにまた気を使わせてしまう気がするんだけど
何もなかったようになんて私にできるのかな...
いやいや、
今は携帯の行方だ。
お風呂から出た後は、頭働いてなかったから触ってない気がする。記憶にないし。
そしたらお風呂に入る前か。
食器片付けて、その時には台所の炊飯器の横に置いてた気がする。いつもあそこに置くし。
ロイにシュー食べないか確認しにいって、断わられて、冷蔵庫に片づけて、お風呂に行った...？？
ロイとのことがあってからのことはよく覚えてない。
でも、台所にあるのが有力そうだ。
...
やばい。
目覚まし、あんなとこでなってたら、ロイせっかく休んでても起きちゃう。
ロイ、すでに起きてて顔合わせてしまったらどうしよう。緊張するな...
なんて思いながら、急いで服を着て台所へ向かった。
あぁ、腰が痛い。