いつまでも夢に溺れていれたなら
□rain
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パラパラ
「ん?あぁ、雨が降ってきたのか。」
「ほんと...やばい!急いで洗濯物取り込まなきゃ!」
「手伝おうか?」
「いいよー濡れると無能になっちゃうよ?」
「!?」
「手袋濡れちゃったら火、出せないんでしょ?」
「...」
一人無言で
かと思えば小声で
「無能...無能か...そうだ...私は無能...」
と繰り返し呟くロイ
「思うんだけどさ、
濡れたら水分蒸発できるような錬成陣も書いとけばいいんじゃないの?
その手袋に。」
「!!」
「まぁ、こっちの世界にいるときぐらい、無能でいてほしいけどね。」
「っ!...君という人は...」