朝なんかこなくていいのに

□「フッフッフ...いつまで余裕ぶっこいてられるかな?」
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「寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒いさむぅぅぅぅぃぃぃぃぃいいい!!!」

「うるさいっ!!もっと寒くなるから寒い寒い言わないでよ寒いなぁ!!」



寒いんです。本当に寒いんです。
毎日天気予報で最低気温が更新されてるって聞いてる気がする...
本当に寒いのが苦手なんです。
いくら着こんでも足りてる気がしません。
この部屋は暖房がオコタぐらいしかまともに動いてくれないから、今は十分着こんだ上でオコタでぬくぬくしているところです。
そして
私の向かいっ側でぬくぬくしながら『寒い』と連呼する銀さんにイラッとしているところでもあります。



「瞳ちゃんあっためてくれたら寒くなくなるんだけどなァ...」



なんて言いながらこちらをチラ見してくる銀さんが少し可愛いんだけど、さっきはイラッとさせられたから素直に受け止めることはできそうにありません。
だって本当に寒くてイラッときたんです。

それに私が温めると言うことは、私より温度が低いものにわたしの体温を分け与えるってことですよね?
こんなに寒いのに?
もっと寒くなれと?
え、頭大丈夫ですか?
病院行きますか?
寒いから付き添えないけど。



「大丈夫。銀さんにはオコタがあるでしょ?私も今オコタさんとラブラブ中だから邪魔しないでください。邪魔していいのはミカンとテレビだけだから。」

「寒い寒い寒い!!銀さん心が凍えそうなんですけど!!」

「大丈夫でしょ。そんなあったかそうなどてらだって着てるんだから。」

「そんなことないもん!ほら銀さんの手握ってみ?すごい冷たいから!ものすっごい冷たいからァ!!」

「『もん』って...銀さん『もん』って......
言ってて恥ずかしくない?」

「うわぁそれ聞いちゃう?それ聞いちゃうの!?いーもん恥ずかしくないね!瞳が俺の手を握ってくれるなら恥ずかしいことなんて喜んでできちゃうもんね!!あわよくば手を握る以上のことに発展してくれても銀さん的にはとても嬉しいんですけどどーですか?」

「それ以上?」

「よく言うだろ?雪山で遭難したときは、」

「だぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」

「ん?なんだ、恥ずかしがってんのか??そんなに興奮しちゃって...期待されたら裏切れないなァ。」



ニヤニヤしながらずずずと少しずつこっちに近づいてくる。
そのニヤニヤやめてください。
考えてること顔からダダもれですよ?

それにこんな寒い中肌をさらせというんですか?
こんなに寒いのに?
もっと寒くなれと?
え、頭大丈夫ですか?
病院行きますか?
寒いから付き添えないけど。
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