白銀に輝く空
□其の二
1ページ/6ページ
(落ちたなー・・・なんでガラス張りなのにおちるんだ??・・・てか、落ちる距離・・・長くないか・・・?)
そう思った瞬間に、腰あたりをしたたか打ち付けた感触がした。
ドスンっ
「つってぇ〜」
落ちた青波の周りに黙々と埃のようなものが舞う。
ゲホッゲホッ
その煙たさに思わず咳き込む青波。
(いくら展示品でもこんなに埃たまってるもんなのか??掃除しろよ・・・)
咳と目に入るゴミで涙を滲ませながら、煙がおさまるのを待った。
(これでなんか壊してたら、やっぱ弁償??そいつはやだなー・・・)
やっと埃も消えてきたかとおもった時、青波の目の前に、尖っていて、銀色に光るのものが突きつけられていることに気づいた。
(え??これって、刀抜いてる人いたっけ?)
その切っ先がはっきり見えてきたので、その先っぽのところを手で押しやる・・・
「いてっ」
その先に触れたとたんに、指先に痛みが走った。
「え?ほんもん使ってんの?」
血の出た指を舐めながら、ふいと顔あげた
・・・と、そこには、、、
,