白銀に輝く空
□其の十一
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アキと馬鹿笑いしながら部屋に戻った日、部屋に飛び込んできたアキと青波に驚いたフジとタキが、その馬鹿笑いに参戦し、部屋で四人でふざけあい、結果、井上さんにどやされてしまった。
四人そろってげんこつをくらって、それでも笑えた。
翌日の夜、フジとタキが、町で祭りがあるからみんなで行こうといいだした。
「いつ?」
「来週。出店もあるぜ。」
「そういや俺ら四人で出かけたことないよな。」
「いこうぜ。」
「でも休みあんのか?」
いきまく二人を前に、青波とアキは眉をかしげた。
「それがよ、俺らで数えてみたところ、ちょうど祭りの真ん中の日に俺らの休みが重なんだよ。」
フジが得意そうに言う。
「そうなのか?」
四人のなかで一番考えなしのフジが言うことなので青波もアキも信じられない。
「言っただろ俺たち二人だ。俺も数えた。」
タキもフジと一緒になって得意げにする。
「だからっなっいこうぜっ」
目をきらきらさせて言う二人に、青波とアキは顔を見合わせ…
「いいんじゃん?」
「うん。行こう。」
二人とも承諾した。
「よっしゃー!!」
フジもタキも喜んだ。