白銀に輝く空
□其の十三
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今日も太陽がまぶしい…
青波は日の当たる廊下にでてため息をついた。
「なになに?彼女に逢えない寂しさでも感じてんの?」
「だったら会いに行けよ。」
どかどかと青波の後ろからアキ、フジ、タキの三人がやってくる。
「うっせぇなー。誰もそんなこと言ってないだろっ」
振り向きざまにあからさまにむすっとして返す。
「あー?んじゃ、なんだ?今頃愛しのあの子は何をしているんだろう。。。ってふけってたのか?」
「いい加減にしろよ!てめっ」
思わず青波がフジに殴りかかる…そしてその手をアキが止める。
「やめろよ。フジ、お前もいい加減に祝福してやれって。」
「あぁ??なんでこいつを祝福してやらなきゃなんねーの?勝手にどんどんいい感じになりやがってさっ一番奥手だったくせにっ…っくそ。奥手同士でくっつきやがって…」
ぶつぶつと言いながら青波を恨みがましくにらむフジ。
「…っ…んなこと言われてもよ…」
その視線に思わず青波は怯む。
「俺は…まだ…その…いいって言った訳じゃ…。」
「あぁん?なんだとっ!?」
再び憤るフジ…。
「待てよ。フジ。でも、確かに、あれじゃーな…」
「…な…」
暴れるフジを押さえ込みながら、アキは青波に哀れみの視線向けた。