白銀に輝く空

□その十四
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「いてっ!いたい!」



あまりの痛さに声を上げた青波ははっと目を開いた。


「ん!?」


うつ伏せだったため、体をおこすのは無理だったので、とりあえず目だけで情報を得る。




「…ここ?」


見えるのは、紙で半分以上覆われて、目しか見えない人たちの顔…。



「青波さん!?」


少し向こうで自分の名を呼ぶ声がした。


(…タヨ…ちゃん?)


自分の記憶が正しければ、自分を刺した張本人は今まさに心配層に見つめる目の持ち主であるタヨなはずだ。


(あれ?)

「って、いぃって!優しく!優しくしてよ!」


首をかしげたところにまた背中の傷に激痛が走った。



「そう言われましても、只今縫合中なので、ご勘弁を。」



目だけの医師がニコッと目だけで笑った。



「い・・・いたいれす・・・」



そこにまた痛みの波がきて、ヒクヒクしながら抗議の声を上げた。




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