白銀に輝く空

□其の七
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次の日、同じ隊の隊士が三人ほど連れだって、青波の見舞いにきた。

「よう。花門、どうだ??」


「どうだ??って・・・俺はさっさと復帰してーよ。」

「だよなー。来るたびにお前の顔が不機嫌になってゆく。」


三人で青波を笑う。

「うっせーよ。医者が異常なまでに慎重なんだよ。やってらんねーぜ。」

「まぁ、そういうなって。実際、まだ完治はしてないんだろ?だったらいいじゃねーか。」

「動けないんだぞ。」

「はいはい。かわいそうに。」

「思ってないだろっ!」

「思ってるって。それよりもだ・・・」

「ん?」

ひとしきり青波をからかって、やっと本題に入るらしい。


「明日、局長、副長、各隊の隊長で会合あってさ。」

「会合??どこと?」

「なんか・・・それがよく分からんのだよ。」
「はぁ??」

「なんでも、幕府指示の民間の一団体みたいな・・・」
「新選組の活動に協力したいから、話をしよう。みたいな・・・」

「なんじゃそら・・・」

「それに、護衛がいらないらしい・・・」

「はい?幹部そろい踏みのそんな状況で??」

「あぁ。。。まぁ、元の人たちは行くみたいだけど。。。山崎さんとか、島田さんとか・・・。」


「そう・・・。」

「篠原さんは残るらしい。」

「副長とかはなんか詳しくいってないの?」
「それがなんともなー・・・」


「そうか・・・」




なんだか違和感のある話を持ってきたのは、土方に言われたかららしい。

でなければ、わざわざ聞かれもしないのにそんな情報を使い物にならない青波に伝えにくるはずもないだろう。

隊士たちその話をしてすぐに帰った。
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