白銀に輝く空

□其の十二
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今日は久しぶりの見回りでアキと2人で見回りだ。



「この前の祭のとき、お前おかしいと思わなかったか?」


急にアキが切り出した。


「え?なにが?」


言っている意味が分からず聞き返す。


「俺らが新撰組だってばれたことだよ。」


「なに、お前も女の子たちに振られたこと残念に思ってたの?意外とフジっぽいとこあるんだな。」


「ちげーよ。俺は別に暇つぶしくらいにしか思ってなかったけど、あのタイミングで知れたってことは、俺らがあの騒ぎを止めに入ってる時に聞いたって感じだろ?」


「そうか?」



「あぁ、いや、もしくは遅かったか?」


「なんでそんなこと気にすんだよ?」


「あきらかに態度が違ったろ?あの子たち。」


「そうだな。でもあれはフジが俺に言った通り、野蛮なひとたちとのかかわりを絶ちたかったんじゃないの?」



「そうともとれるけど…なんかこう…ん〜」



「監察の身として気になんのか?」


「そう…なんかしっくりこねぇっ!!だから青波っおまえ、もし今度タヨって子が接触してきたら、なんであの時ばれたのか聞き出してくれ。」


「わかった。」




見回りは順調に終わり、あとは屯所へ帰るだけ…夕暮れの少し薄暗い道を青波とアキはなんのけない話をしながら歩いていた。





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