Novel(Original)
□リードに深く絡ませて
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"プロローグ"
何かが迫る。
滑るように。
僕は小さ過ぎて全貌を把握することなんか到底敵わない。
それは、僕のために顔色を変えることさえもったいないといっているように、荘厳に滑り迫る。
その溢れ出す威厳は王者の貫禄さえ感じさせ、確かに、どこまでも敷かれ、延びる王道を、文字通りに統べているようだ。
僕は、それを頭にしっかりと置いている。
だからこその若気の至りか。
時代の勇者の如く、面前に降り立ったのだ。
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