02/25の日記

20:06
春琴抄を読んで
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久々に読書(?)をした記念に感想というか思ったことなどをここにつらつらと書き残します。

というわけで、谷崎潤一郎の『春琴抄』を読みました。
読むきっかけとしては、ツイッターで流れてきた『愛の式日』という漫画がとても素敵で…!
その『愛の式日』の元ネタが『春琴抄』だということなので、こりゃ元ネタも読んでみるかぁ、と思い立った次第です。
『愛の式日』はヤングジャンプ他漫画サイトなどで、『春琴抄』は青空文庫さんでどちらも無料で読めてボリューム的にもサクッと読める感じなので興味湧いたら是非読んでみてください。
あと『春琴抄』のコミカライズ『ホーキーベカコン』もあるのでここから見てみるのも良いかも。
『ホーキーベカコン』も作者さんのツイッターのモーメントから全部読めるので…!
いやこんな読ませてもらっていいんですか本当に。
ありがたい…。

話題が横道に逸れがちではありますが、そろそろ本題の感想をば。
ぶっちゃけ言うと、面白かった。
面白かった、んですが…。
たぶん作品に出てる性癖が微妙に私の好みと噛み合わなかったのか、物語に置いてけぼりにされた感があって、読後もやもやが心に残ってます。
だからこそこうして自分の考えを書いて整理してみようと試みている訳で。
色々考えさせられるしそういう意味でも名作なんでしょうが…。

『春琴抄』をざっくりどういう話かというのを説明するなら、佐助と春琴の物語ですよ〜ってなると思うんですが。
盲目の美人琴師・春琴と、その身の回りの世話をするお付きの従者・佐助。
二人は身分的には主従であり、琴の道では師弟であり、それでいて愛人のような…そういう複雑な関係で。
ってそういう、いくつもの関係が混ざってるみたいなところは正直萌えたんですよ。
おまけにお互いが幼い頃からお仕えしてるので幼馴染属性まで付いてくる。
もう関係性てんこ盛りでさぁ。

若かりし頃の佐助と春琴の雰囲気は割と素直に萌えたんですよ。
気位高いお嬢様とその従僕の青い恋愛というかなんというか。
個人的には二人に子供ができた時の話が微笑ましくて。
春琴はプライドから「まさか自分みたいなお嬢様が従者の佐助ごときと関係持つわけない」って関係を否定するし、佐助はお嬢様の言いなりだからそりゃ春琴同様否定するし。
春琴は我が強いから否定の姿勢崩さないんだけど、佐助は泣き虫なもんだから周囲の人に詰められて泣きながらしどろもどろに否定するっていう。
二人の若さも相まって若気の至りゆえの過ちとして微笑ましく見れるというか。
身分とかそういう体裁から否定の立場は崩さないけども、でも既成事実あるし、そこから二人がそういう関係なんだなぁってのは見えてくる訳で。
まぁ、春琴は素直じゃないけども、良い仲なんだなぁって。
この辺りは二人の関係を想像するのも楽しくて面白かったんですが…。

もやもやするのは春琴が顔を焼かれて以降、晩年になってからの佐助なんですよねぇ。

晩飯なので一旦切り上げます。
あとで続き書くかも。

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