浅い夢−鳴門−
□諦めきれない想い
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面越しで見た君の瞳は、酷く悲しげで
どこか私と共通する、そんな親近感を持ってしまった。
出会いは、特に普通だった。
感情を持たないようにすることで精一杯だった私と
感情を表せなくて困ったような君は、どこか似ていた。
任務でもたびたび一緒になった。
連携がとりやすくて、よく強引に君と一緒にしていた。
いつからか、君はとても有名になっていた。
里を代表する忍とまで言われるほどになった。
そんな君と一緒にいられることがうれしかった。
最初に覗き込まれた色違いの瞳と、面をはずした後の柔らかい瞳。