浅い夢−鳴門−

□約束の指輪
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一緒に任務をこなして以来、ずっと恋焦がれてた。

頭がよくて、面倒くさがりで、誰よりもかっこいい君に。

だから、君が付き合ってくれたときは本当にうれしかったんだ。

「・・・聞き間違いだよね?」

そういう私の声は、多分震えてた。

「聞き間違いじゃない。」

いつもの、気だるげな雰囲気はなくなっていた。

「なんで?」

「いったろ?火影様直属なんだよ。」

ダリィなんていいながらも、君は少しうれしそうに微笑んでいた。

きっと、私うれしくなると思う。

火影様の秘書として、そばにいられるなら。
でも、やだよ。

そしたらシカマルといられなくなっちゃう。

いつもは大好きな火影様も、今だけは嫌い。

わかってる。

シカマルは、頭がいいし、実力がある。

忍だから、仕方ないとは思うけど。

それだけシカマルを好きでいても、ここで一人で待つだけ。

・・・いやだ。

「やだよ・・・・。」

そういう私に、シカマルはため息をついた。

「仕方ねぇだろ。」

そういって、シカマルは私を抱き寄せた。
この広い胸がすき。
この暖かい腕も、なにもかも、遠くにいっちゃうの?

もう、わがままは言えないことぐらいわかってた。
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